濡れ衣の罪で10年後に切腹を命じられた戸田秋谷(役所広司)は、その間に藩史の編纂を命じられる。
戸田秋谷は藩史の編纂の過程で藩の重大な秘密を握り、藩はそれが外に漏れないよう、場内で不祥事を起こした檀野正三郎(岡田准一)に戸田秋谷の監視役を命じる。
当初秋谷に不審を抱いていた正三郎は、切腹に追い込まれた真相を知るが、不運な運命にもめげない秋谷の気高い生き方に共感して、次第に変化していくさまを描いた映画。
この映画を一言でいうなら、弱い者の立場に立ち、権力におもねらず、正義を貫くことの大切さを描いた映画だ。
それはいつの時代にも言えることだが、実践するとなるとボクは自信がない。
存在感の大きな役所広司を相手に、岡田准一が堂々と演じており、岡田准一は日本を代表する役者になるような気がした。
野遊人
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