富士山が世界遺産に登録されたのは3年前の6月。
日本中が沸き立ったが、他の世界遺産にはない「保全状況報告書」の提出を義務つけられたことを知っている人は少ないのでは。
「保全状況報告書」の提出期限は今年の2月1日で、対策を怠れば登録を抹消されるのだが、一体どのような対策を講じているのか、全く報道されないのはどういうことだろう(少なくともボクは知らない)。
イコモスが指摘した富士山対策とは
・富士山の環境を保全するに来訪者の管理システムの策定(登山客を減らせということ)
・湖面を走るモーターボートやジェットスキー対策(霊峰富士に似つかわしくない)
・噴火や火災時の危機対策
・吉田口5合目の売店のデザインの変更
・三保松原海岸の堤防
・富士山麓の厳格な開発の制御、などなど
宿題の中で取られた対策は、入山料の徴収(任意)と富士スバルラインのマイカー規制だけしかボクには見当たらない。
このままでは登録抹消と同時に世界遺産としての“質”が保たれていない状況と判断され「世界危機遺産」に加えられる可能性も十分あると言われている。
ボクにとっては登録が抹消されても構わないが、日本の恥を世界にさらしかねず、それは勘弁していただきたい。
野遊人
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