昨日のニュースで、千本桜で有名な奈良吉野山にある創業300年奈良の温泉「さこや」が、100%源泉かけ流しを謳っていたが、実は水道水を沸かして使用していると昨年9月匿名の報告があった。
県が調査すると、温泉を汲み上げるポンプが故障したため水道水を沸かして使用していたことが分かった。
県の指導に対して旅館の女将は
・偽装なんてありません。
・機械は故障しても直ることがあるやん。
・悪意でやっていない。
と、開き直りと思える対応をしていた。
この報道を聞いて、特定非営利活動法人「失敗学会」の講演を思い出した。
高級料亭の「吉兆」は客の食べ残しを他の客に出しており、「赤福」は売れ残った商品を、日付のラベルを貼り換えて売っていたことが判明した。
「吉兆」の記者会見では社長の後ろで“つぶやき女将”が言い訳を指南し、世間のひんしゅくをかい倒産。
一方「赤福」は謝罪した上で、日付のラベルを貼り換えられないよう対策を発表して業績を回復させた。
「さこや」の女将の言動は、「吉兆」の二の舞になることは間違いないであろう。
※日本失敗学会は、広く社会一般に対して失敗原因の解明および防止に関する事業を行い、社会一般に寄与することを目的とし、学会長は東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会委員長である畑村洋太郎さんが勤める。
野遊人
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