成人の日の14日、各地で雪が降った。翌日はボクの休日。
雪山が呼んでいるので、行かなければならない。
登山道入り口に立っている車止めは、雪にすっぽり埋まっている。
積雪は40~50cm
後の展開も知らずにワクワクしてきた。
平日なのでボク一人だろうと思っていたが、先行者のトレースが伸びている。
正直なところホッとした。
足跡とストックの後を見ると、二人登っているようだ。
木を切ったところに雪がしっかりとついて、こんな光景になっているのだろう。
1時間半を要した。
無雪期の倍かかってしまった。
これだけの雪だから仕方ない。
ここから大川入山まで3km以上ある。
ちょっと不安が走る。
治部坂の峠からもみることができる。
青い空と雪をいただいた雄大な光景がたまらない。
挨拶をして先を進むと、さらに一人の先行者が下山してきた。
二人とも何も言わないので足を進める。
まだまだ先は長い。
するとトレースがない。
先行者二人は登頂をここであきらめて引き返したようだ。
かまわず足を進めるが、雪は次第に深くなり、深いところは1mある。
ストックが完全に埋まってしまう。
スノーシューを履いていても膝まで沈んでしまうほどだ。
勾配がきついところではほとんど前に進まない。
ボクもここで撤退を決意。
先ほどの二人と話を交わすと、ここまでの雪とは想像していなかった。
仮に登ることができても、かなり遅くなるから撤退を決めたと言う。
この雪では5~6人でラッセルしなければ登頂できない。
今度はソロではなく、山友に声をかけて仕切り直しだ。
野遊人
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