透析医療部長から「Hクリニックから透析装置のポンプが作動しないので、ポンプを持っていたら貸していただけない電話が入ったけどどうすればよいの」電話が入った。
透析監視装置にはポンプが4つあり、個人用透析装置には6つある。
どのポンプが作動しないのか、ボクから直接クリニックに電話を入れて確かめますと伝えた。
電話を入れると、透析液を供給・排液する複式ポンプが作動しないと言うが、透析装置のLotによっては部品に互換性がないものがあるので、訪問するので透析装置を見させてくださいと言って電話を切った。
透析装置を見ると、複式ポンプは作動しているがポンプのボディが左右に動いている。
おそらくボディを固定するビスの緩みだと判断して、ポンプを装置から下ろした。
モーターとボディの間にスペーサーがあり、スペーサーとボディを固定するビス3ケ所が緩んでいた。
ビスを増し締めしてポンプを組み立て、装置に装着し作動させると問題なく作動した。
修理前に発令していた「透析液流量低下警報」も発令せず、装置データの透析液流量も安定しており一件落着。
あまり経験のない臨床工学技士なので、透析液流量低下警報=ポンプの停止と判断したようだ。
野遊人
PR