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2024/05/18 14:31 |
透析昔話 その22 担当者を悩ませたトラブル

日機装のTサービスマンから「〇〇公立病院にいるが、取りに行くから減圧弁を貸していただけないか」と電話があった。

その病院の透析スタッフに顔を売っておきたいので、ボクが届けることにした。

減圧弁の不良とは珍しいねと、言いながら装置を覗いてみると、本来なら複式ポンプの動きに合わせて、1040KPaの間を動く給水圧の圧力計が、40KPaから上限の間を動いている。


明らかに変。


  


※図は0~0.4MPaになっている。

減圧弁は装置の背面下についており、早速交換して運転に入れても、現象は解決しない。

エ!エ!エ!エ! 経験したことがない現象に、二人して頭を抱えてしまった。

Tさん、ひょっとして複式ポンプのポペットバルブではない?(絶対的な確信があったわけではない)と提案する。

ポペットバルブを外してみると、なんと、給液側入口のバルブにビニール片が挟まっていた。


往復運動する複式ポンプが、一旦吸いこんだ透析液が、バルブに大きな漏れがあったため逆流を起こしていたため、給水圧力計が見たことがない動きをしていたのだ。

これにて一件落着だが、何でビニール片が挟まったのか、装置を分解した時に入ったとしか思えない。

でも最近分解したことはないので、どこかにビニール片が引っかかっていて、何かの調子で取れたのが原因ではなかろうか。

Tさんは病院のスタッフに、「野遊人さんが原因を見つけてくれました」と、ボクを持ち上げてくれた。

感謝、感謝

 

野遊人

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2016/02/15 06:28 | Comments(0) | 臨床工学技士

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