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2024/04/20 11:09 |
透析昔話 その31 派遣臨床工学技士

ガンブロ社のAK-10は、除水コントローラーがないが、すべてのベッドにスケールベッドと呼ばれる秤が設置されていて、秤に表示される体重で除水量をコントロールしている。


但し手動で行うのではなく“CAMシステム”と呼ばれ、1台のパソコンで全台の透析装置のTMPをコントロールするものになっている。


この時代にパソコンで中央監視しているとは“すごい”と思う方がいるかもしれないが、新しい透析装置の開発をしていないので、やむを得ずこのような方式を採用したに過ぎない。


このシステムだけで5千万円とも6千万円とも聞いており、透析装置の購入費は別途かかる。


増え続ける透析患者に対応するため、ベッド間隔を詰めて透析ベッドを増床することになった。


そこでボクは副院長に、日機装の透析装置のデモを願い出た(院長は外部から招聘された方で、いろいろな権限は副院長が持っていると判断した)


案ずるより産むがやすしの言葉通り、簡単にOKが出た。


1
ヶ月後、装置の選定に看護師の意見は、異口同音に日機装のDBB-22Bに軍配が上がった。


AK-10
では除水量を設定するのにパソコンの前にいき、それぞれのベッドを画面に開かなければならないが、DBB-22Bでは装置の前で入力できる。


病棟から依頼の病棟透析では、透析装置の他にスケールベッドを持ち込み、4つのロードセルをベッドを持ち上げて配置しなければならない。


さらに除水はベッドの表示を見ながらTMPを手動でコントロールしなければならないが、DBB-22Bでは除水量を入力しておくだけである。


ここで驚いたのは購入価格、AK-10をこれまで1台480万円で購入していたが、競争相手が現れた今回は300万円で提示。


最終的に日機装が280万円で落札した。


ちょっと調べれば、透析装置の他院の購入価格はどれ位なのか分かるのに、調べもせずに業者の言いなりで購入する、恐るべき公務員体質には驚きの連発だ。


野遊人

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2016/03/09 12:41 | Comments(0) | 臨床工学技士

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