スロッシング現象をご存知だろうか。
液体が入っているタンクに振動を加えた場合、内部の液体が揺り動く現象をいう。
激しいスロッシングは、タンクを破壊することがわかっている。
例えば十勝沖地震や東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生した時、原油タンクの浮き屋根が破壊され、火花からの引火により火災が発生した。
原油タンクに限らず、3階以上の建物には受水槽が設置され、飲料水などが貯留されており、地震が発生すれば、スロッシング現象を受けることになる。
ボクの家の近くの市営住宅には、屋上に受水槽が設けられている。
このような構造の受水槽は、大きな地震に遭遇すると、スロッシングにより受水槽が破壊されることは明らかであり、先日全ての受水槽が撤去された。
当法人の4つの透析施設にも受水槽が設置され、大量の水を必要とする透析用水の受水槽は20t以上になる。
三遠メディメイツの災害対策員会では、各施設の受水槽が、スロッシングにより破壊されないか、専門業者に調査を依頼中で、現在大学に資料が届られて検討中だそうだ。
どんな結果になるか興味がある。
野遊人
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