糖尿病や慢性腎不全の患者さんは、動脈硬化の進展が早く、脳梗塞や心筋梗塞、足の血管の動脈硬化が進む閉塞性動脈硬化症を起こしやすい。
足の血管の動脈硬化が進み、血管が細くなったり詰まったりすると、歩行時の足のしびれ、痛み、冷たさを感じるばかりか、指先のちょっとした怪我でも、場合によっては手術で、足を切り落とさなければならないことがある。
そのようなことにならないように、当法人ではABI(足関節上腕血圧比)とPWV(脈波伝播速度)の検査を行っている。
測定装置はオムロンコーリン製のフォルム
しかし、下腿動脈の石灰化が著明になると、重症にもかかわらず重症度評価が不能になる。
そこで血管の石灰化の影響を受けにくい皮膚潅流圧の測定を行うことにした。
測定装置はカネカメッディクス製のPAD4000
皮膚潅流圧の測定はレーザードプラーを用いて、毛細血管レベルの血流を測定するもの。
ベッドに安静したのち、足のサイズに合ったカフを巻いて行う。
白癬などに感染しないようラップを巻いて行っている。
どのような検査結果が出るか、おそらく今年の法人の透析医療部の研究発表会で、フット管理委員会から発表されると思う。
野遊人