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2024/04/25 12:34 |
清原を責めるだけでいいのか
ちょっと古い話で申し訳ないが、いま読んでいる広岡達朗著「巨人への遺言 プロ野球生き残りの道」に載っている一項目に「清原を責めるだけでいいのか」がある。

   
ご存知のように清原は今年2月、覚せい剤の所持及び使用で逮捕された。

スプリングキャンプを始めた監督や選手たちは「寂しい」「残念だ」と驚いたが、野球界は元スーパースターの転落を他人事のように眺めるだけでいいのかと広岡氏は投げかけている。

高卒で西武の4番に座り、デビュー戦で初ホーマーを放ち、打率.304、ホームラン31本を放って新人王になったことは多くの人の記憶にあると思う。

高校を卒業したばかりの清原の部屋は、試合でもらった賞金袋や賞品で埋まり、ゴミ屋敷、いや賞品屋敷と化していたという。

未成年スターの鼻が天狗になるのに時間はかからなかった。

清原の扱いにてこずり、将来を心配したコーチたちが森昌彦監督に「一度、社会常識など厳しく教え込むべきではないか」と進言したが、森はこれを無視して放任したと言う。

同様の話は野村克也氏も言っており、森監督に清原を特別扱いするなと進言したが、聞く耳を持たなかったという。

高卒と大卒の違いはあるが、球界のスーパースター長嶋茂雄氏と比較してみると、長島氏の1年目の成績は、打率リーグ2位の.305、ホームラン29本(本来は30本だが、1塁ベースを踏み忘れたため記録はピッチャーゴロ)、打点92、最多安打、リーグ2位の盗塁37を記録し、ホームラン王と打点王、新人賞を獲得している。

打率を争っていた田宮謙次郎氏が、終盤に試合を欠場したため打率トップは獲得できなかったが、三冠王も夢ではなかったばかりか、1塁ベースを踏み忘れなければ、トリプルスリーを達成するほど、相対的には清原とは比べようもないほどの記録であった。

それでも長島氏が天狗にならなかったのは、川上監督をはじめとした首脳陣の厳しい指導があったと思う。

広岡氏は、監督は若い選手を実家の親から預かっている、野球の技術を教えるだけでなく、社会人としてりっぱに育てる責任があると言い、商品の山に埋まって奔放に暮らす清原をなぜ、監督は教育・指導しなかったのか、人気と金におぼれる清原を甘やかしたオーナー以下フロント、現場首脳陣の責任は重いと断罪している。

清原の残りの半生をつぶしたのは、ボクもオーナー以下フロント、現場首脳陣と思う。

野遊人

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2016/12/01 08:48 | Comments(0) | 雑記

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