戦前、国策ですすめられた満蒙開拓。
「満蒙は日本の生命線」「20町歩の大地主になれる」と大陸に動員され、開拓団に参加した人数が最も多かったのは長野県であったことは、一昨日のブログに書いた。
しかし、国策であったにもかかわらず、満蒙開拓に反対した村長が長野県に3人いた。
大下條村(現阿南町)の佐々木忠綱村長は下伊那郡の村長たちの現地調査に参加し「現地人の土地を略奪して開拓を進めている」とし、軍人会や県、国会議員の攻撃に屈せず、最後まで分村(村民を二つに分けてその一つを移民させる)をおこなわなかった。
佐々木忠綱村長の肉声テープが見つかり、満蒙開拓平和記念館に保管されている。
佐々木村長の他にも、平岡村(現天竜村)の熊谷長三郎村長、木島村(現飯山市)の佐藤副次村長も、警察権力などの攻撃と圧力に屈せず、最後まで反対を貫いている。
この3人の村長の行動は、村人の命は村長があずかっているという信念からきているのでしょう。
このような人が本来政治家になるべきと思うが、現金授受の大臣、ゲス不倫議員、そして5人の女性との関係を暴かれた参議院候補者、あきれた面々ばかりだ。
野遊人
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