箱根にある「星の王子様ムージアム」に行ってきた。
星の王子様は世界で8,000万部、日本では600万部売れた児童文学書だが、内容は、子供の心を失ってしまった大人に向けての本でもある。
星の王子様は知っていても、作者のサン=テグジュベリのことは全く知らなかった。
フランスの地方貴族に生まれたサン=テグジュベリは、若き日、郵便飛行会社のパイロットであった。
先日「永遠のゼロ」を読んだばかりのボクには、パイロットであった彼の生涯に興味をひかれた。
海軍の学校を目指して3年間勉強したのに不合格。
20歳の時、兵役に就き、航空隊に配属されて操縦士の資格を取る。
郵便飛行会社で働いていた時「南方郵便機」や「夜間飛行」を記るし、作家として成功を収めるが、世渡りが下手で借金が増えるばかり。
高額の賞金を手にしようと長距離飛行の記録に挑んだがリビア砂漠に墜落し、奇跡的に救出される。
38歳の時、南北アメリカを横断中グァテマラで離陸に失敗し重傷を負う。
第二次世界大戦が勃発し、パリがナチスドイツに占領され、アメリカに脱出。
この時書いたのが「星の王子様」
世渡りが下手な彼は入隊し、1年後、地中海のコルシカ島から偵察に飛び立った彼は、「星の王子様」の成功を聞くことなく行方不明となった。
ミュージアムは、当時のフランスの街並みを再現したものである。
野遊人
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