10:53 池塘は結氷している。
恵那山の雲は完全に去っていった。
富士見台へ最後の登り、急坂を登っているように見えるがさほどでもなく、むしろ雪を覆った笹原を登るのは気持ちがよい。
こんな自然の造形美がボクたちを出迎えてくれる。
11:05 富士見台山頂。
山とか岳の名称はついていないが、山頂、ピークだ。
英語表記はMt.Fujimidai
実はここから富士山を望むことはできない。
どうして富士見台の名称がついたのか不思議だ。
富士山が見えると思ってきた人にとっては詐欺にあったようなもの。
11:23 山頂にはこのような避難小屋が2棟立っており、ここのテラスを借りて昼食。
ボクはおにぎりを2つとカップ麺をいただく。
ボクたちが休憩していると、ソロの女性が山頂から降りてきて「小屋の中は誰もいませんか」と尋ねてき、「誰もいないけど靴を脱がなければなりませんので、すぐ下にも小屋がありますから、そちらへどうぞ」と案内した。
南アルプスがばっちり、でも山名が分からない。
多分、仙丈~北~農鳥などと思う。
山頂に建つのは避雷針。
昭和30年7月、テントを張ってキャンプを楽しんでいた中学生4人が雷に打たれて亡くなり、その事故を受けて避雷針が建てられた。
ここは大きな木がなく、雷鳴があっても身を隠すところがない。
昼食を摂った避難小屋も、この事故を契機に建てたものだ。
落雷遭難碑
12:22 最後のピーク神坂山、案内板がしょぼい。
12:39 下山へと向かう途中にある萬岳荘、冬季は営業していないが、避難小屋として一部屋開放されていて、中に薪ストーブがある。
ここに泊まって宴会をしようと話が盛り上がる。
13:58 登山口の神坂神社に着く。
社の両側に2本の御神木が立っている。
ここから「ふるさと自然園」へボクの車で移動し、見どころ&登り応えたっぷりの山歩きが終わった。
野遊人