「剱岳 点の記」で注目を集めた木村大作監督2本目の作品「春を背負って」を観てきた。
舞台は立山にある山小屋。
ある日山小屋の主人が急逝し、金融界で優秀なトレーダーとして働いていた息子が山小屋を継ぐ決意をし、勝手の違う山小屋の生活での悪戦苦闘、美しい自然と山の厳しさを描いた作品。
カメラマン出身の木村監督が映し出す立山の美しさは、前作品と同様素晴らしいものになっている。
しかしストーリーがいただけない。次の展開が読めてしまう。
ストーリーが出来すぎ、若者に言わせれば“クサイ” というところもあった。
山歩きをするボクからみると首をかしげたくなるような場面が多い。
例えば雷鳴がとどろく中を救助に向かうことは絶対やらない。
遭難し携帯電話で山小屋に連絡するといつも携帯電話が通じてしまうが本当?
山小屋の経営の大変さをボッカ(荷揚げ)だけで表現するのはあまりにも軽い、などなど。
映像がすばらしいだけに残念。
野遊人
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