日本相撲協会の定期健康診断が4日、東京・国技館であり、人気力士の逸ノ城が採血で看護師を四苦八苦させる一幕があった。
ほかの力士が順調に終える中、分厚い肉が邪魔する逸ノ城は血管を見つけてもらえない。腕を何度ももまれて約10分。うっすら浮かんだ血管に針が刺された。
「注射嫌いなんで早くしてほしかった」と逸ノ城。続けて、「汗かいて絞ります」。次回の採血対策も踏まえ、理想より8キロほどオーバーの約203キロからのダイエットを誓っていた。
以上は先日の朝日新聞の記事
何も針が刺しつらいのは逸ノ城ばかりではあるまいが、人気力士ゆえに新聞ネタになったのだろう。
透析を行うには通常動脈の血管と静脈の血管を吻合して内シャントを作製する。
透析に必要な血液流量を確保するためだ。
流量の多い動脈血が静脈に流れるので、静脈の血管が太くなり、太い針が刺しやすくなる。
とはいっても逸ノ城ほどでないにせよ、皮下脂肪の厚い患者さんは刺しにくい。
また見た目は太くても、反復刺していると(165回/年×2本)血管の内腔が肥厚して、細い場合もあり、ハリを刺す看護師を泣かせることがある。
もちろん何回もハリを刺される患者さんの気の毒である。
そこで登場するのが2年ほど前のブログで紹介した血管の中を映し出すエコー。
逸ノ城もこれを使えば楽に刺せるかな?
野遊人
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