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2025/04/14 08:07 |
透析昔話 その19 逆浸透装置が止まる

午後3時出勤の夜勤の日、昼食を終えて休息していると、職場のT技士から電話が入った。


逆浸透装置が停止して、DABが警報を発令しています、とあわてた様子で事の次第を伝えてきた。


これだけでは原因が皆目分からないので、逆浸透装置はどんな警報を発令しているのか問うと、分かりませんが、エレベーターも止まっていると言う。


これでピンときた。


電灯はついているので停電ではないが、逆浸透装置とエレベーターが停止しているので、200Vの供給が停止したと判断し、クリニックの建築工事を請け負った電気工事店に電話して、至急来院するよう指示した。


さらに透析監視装置の信号ケーブルを、透析工程切替コネクターに差し換えてECUMを行うよう指示を出した。


昨日のブログで報告したように、手製の工程切替器がここで役に立った。

急いで出勤すると、電気工事の担当者も来院してキュービクル(変電所から送られてくる6,600Vの電気を100V200Vに変圧)を点検する。


昨日取り替えた200Vのヒューズが切れたのが原因と判明、どうも不良品のようだった。


T
技士には、逆浸透装置とエレベーターが同時に故障することなど殆どありえない。


逆浸透装置とエレベーターで共通するものは200Vの電気だけ、そのように考えればおのずと答えが出てくると諭した。


ECUM
に切り替えて除水が完了している患者さんの一部は治療を終えたが、多くの患者さんは不足分の透析を行って治療を終えた。


野遊人

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2016/02/09 06:44 | Comments(0) | 臨床工学技士

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