先日の朝5時に携帯電話が着信音を発した。
豊川メイツクリニックのK課長から「逆浸透装置の軟水器が警報を発している」との電話。
豊川メイツクリニックは夜間や日曜日は無人になるので、問い合わせなどの電話が入ると、待機当番が持つ携帯電話に転送される。
また逆浸透装置や多人数用透析液供給装置などが警報を発令したり、セキュリティを解除しないで院内に入ると警報が発令して、警備会社が駆けつけて連絡を受けるようになっている。
今回のケースは逆浸透装置が警報を発したので、警備会社から待機者に連絡がいったものだ。
K課長は指示してくれれば対応すると言ってくれたが、どのような状態で警報を発しているのか現場を見ないとわからないので豊川メイツクリニックへ急行した。
週3回、深夜に行う再生行程中に、切替バルブが故障し、次の工程に進まないことが原因のようだ。
手動でバルブを操作するが現象は解消しないため、軟水装置をバイパスしてRO装置を作動させるが、軟水装置が警報を出しているためRO装置は作動しない。
時間は朝6時、ちょっと早いかなと思ったがメーカーの担当者の携帯電話に電話して指示を仰いだ。
軟水装置の信号ケーブルを抜いてくださいとの指示。
ケーブルを抜くと警報が消え、RO装置が動き出した。
透析施設に勤める臨床工学技士は、夜間、早朝、休日にかかわらず、装置が故障すれば対応を求められることがあるし、透析装置のメーカーの担当者も同様のことが言える。
野遊人
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