シャワーを浴びることができないので、出発前に調べておいた日帰り入浴施設に行くことにしたが、主なところは被災して休業中、もしくは地震により通行止めのため行くことができない。
ありがたいことに、避難所に設置された風呂と、地域福祉センターの「のぎく荘」の風呂が使用できると、キャンプ場の案内にあった。
ボランティアの作業は午後4時には済ませて、センターに戻らなければならない。
作業を終えると一旦キャンプ場に戻り、着替え、バケツと洗剤、入浴セットを持って避難所に行き、お風呂に入って洗濯を済ませ、コンビニで夕食とアルコールを購入してキャンプ場に戻ると、楽しい夜が訪れる。
初対面であっても災害ボランティアという共通の目的を持っている、そこへアルコールが入るから自然と話が盛り上がる。
単独で来ている方がほとんどだが、交代で会社の業務としてきている団体さんもいる。
夫が定年退職した夫婦連れや、先日入籍したばかりの救命救急士と看護師のカップルもいた。
中でも、長野県の長和町からヒッチハイクで来たミズノさんとはウマが合い、さらに豊橋でつながりがあった。
ミズノさんは田原の八熊台で居を構えていたが、田舎暮らしにあこがれて長和町に移り住んだ。
奥さんは豊橋の岩屋町の人で、お義父さんは岩屋町でスーパーを経営していたが、糖尿病から腎不全を合併し、透析を受けていたから、ひょっとしたら患者さんとして知っていたかも。
ミズノさんの長男は、サッカー部に在籍して体育の教師を目指していたが、足首を痛め、完治しても思うようにサッカーができず不登校となった。
ミズノさんは東日本大震災のボランティアに1ヶ月行くことを決め、長男に一緒に行くかと誘うとそれに応じた。
ボランティア先で一緒に行動した看護師などの行動や話に刺激を受けた長男は、帰ってから看護師になると言い、高校に復学し、この春看護師の道を歩き始めたそうだ。
ドラマのような話だが、両親の背中を見て育っているのでしょう。
とてもよい話を伺った。
野遊人