ミスター二塁打と言われた、元中日ドラゴンズの立浪和義さんの自著、「負けん気」を読んだ感想を記したい。
プロ野球の選手にあって、決して恵まれた体格ではなかったが、通算の二塁打数は日本一、通算安打は長島茂雄氏を抜いているのは、不断のトレーニングの賜物であったことは想像に難くないし、著書でも“負けん気”でトレーニングに励んだと記している。
そして、トレーナー、スコアラー、バッティングピッチャー、フロントなど、周りのスタッフの、献身的な努力と支援があったから今日の自分があると、感謝の念が随所に記されている。
記録におぼれることなく謙虚な気持ちが、一流の選手に育てるのではないかと考えた。
立浪さんが2000本安打を達成した時、PL学園で2年先輩の清原和博(容疑者なので敬称はつけない)に花束贈呈を依頼するほど、清原を尊敬・敬愛していたが、覚せい剤取締法違反で逮捕された今、立浪さんはどのように思っているのだろうか。
ボクが思うに、清原は自らの才能におぼれ、謙虚な姿勢がなかったから、引退してから指導者の声がかからなかったのではないかと、この本を読んで思った次第である。
野遊人
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