いなさJCTと豊田東JCTが13日開通する新東名高速道は、長篠の戦いがあったところを走る。
武田軍は豊川を挟んで、長篠城の東に、久間砦、鳶ヶ巣砦、君ヶ伏床砦、姥ヶ懐砦、中山砦を築いた。
新東名の建設に伴い、中山砦の史跡が失われることに危機感を持った郷土史家が、自治体やNEXCO,建設会社とかけあい、史跡を残し、新たに造成されたので覗いてきた。
新東名の高架下を登っていくと通行止めになっているが、左手に階段があり、そこを登ると何もない!
建設中の新東名の反対を見ると櫓があるので行き先を間違えたことに気づいた。
そこから見た新東名の乗本トンネルの建設現場
一度下って212段の長い階段を上る。
最近作られた櫓
「中山砦跡碑」と史跡の案内もある。
右の銘板を拡大すると
信玄が大野田城を攻めた時、時雨が上がったので蓑を掛けたと言われている松で、大正末に枯れて切り倒されたそうだ。
鎧掛け松は浜松城の近くにもあり、こちらは家康が利用した松。
中山砦から豊田方面を眺めると新東名が美しく伸びている。
岡崎にいる徳川家康に援軍を求めるため城を抜け出た鳥居強右衛門が、城脱出を知らせる狼煙を上げ、援軍来たるのの狼煙を上げた山が前方にある。
武田軍の本陣、医王寺を見下ろすことができる。
中山砦から乗本トンネルを見る。
目をやや左に向けると、何度も登った棚山や鳳来寺山が見える。
212段の階段は少々きついが、歴史に思いを寄せて、景色を眺めにいらしてはいかがか。
13日の開通が楽しみだが、交通量が落ち着いた頃を見計らって新東名を走ろう。
野遊人
PR