通常透析患者さんは週3回透析を受けるので、月水金もしくは火木土のスケジュールになる。
透析歴40年を迎えて昨年亡くなった透析患者さんが、昔3日目の朝は早く透析をやってほしいと思ったよ、と言われたが、意味がよくつかめなかった。
この患者さんが透析を導入した頃、ダイアライザーと呼ばれる人工腎臓は、今のようなホローファイバー型のものではなく、透析効率が悪かったため、尿毒素の除去が悪く、アシドーシス(体液が酸性に傾いている)の改善も悪かった。
透析が2日空いた日は最もアシドーシスがひどくなり、生体は胃液を出して体液を是正しようとする(1月29日のブログを参照してください)
だから胃がむかつくので早く透析をしてほしいとなる。
透析を拒否していた人の話。
現在では見受けられないが、昔“透析を行うようになったら人生は終わりだ”と思う人が何人かいた。
保存期腎不全で外来通院していた患者さんが、「そろそろ透析」の話を聞いて外来受診に来なくなるケースがよくあった。
電話を掛けたり家庭訪問などして受診を促すが、時には鬱血性心不全を併発して救急車で搬送されることもあった。
透析を拒否していた人も、救急車で搬送された人も、透析を受けて一様に「こんなことなら早く透析をやっていればよかった」と言う。
どういうことか説明すると、気持ち悪いのを我慢して透析を拒否していたが、透析を行うとアシドーシスが改善し、気持ち悪さがなくなるからだ。
不幸にして腎臓が悪くなり、透析を受けるようになっても、新しい人生の始まりと気持ちを切り替えられるようなサポートをするのが透析室のスタッフの役割。
頑張ろうね。
野遊人
2月になると早咲きの桜、河津桜が咲きだす。
河津桜の花見をしたくとも、込み合う伊豆では、花見ならぬ人見状態が嫌だから行ったことがない。
昨年3月、浜松北区滝沢町で、河津桜が咲いているのを偶然見つけた(そのブログは下記をクリックしてください)
http://mates.blog.shinobi.jp/%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0/%E3%81%A7%E3%82%93%E3%81%A7%E3%82%93%E3%81%93%E3%82%8D%E3%81%AE%E6%B2%B3%E6%B4%A5%E6%A1%9C
今月末、ツーリング仲間を誘って、この桜の花見をする予定で、どんな具合かちょっと見てきた。
日当たりが良い場所の桜には、2、3輪、花を咲かせている。
こんなのを見ると春はすぐそこではと思ってしまう。
暖冬であったので開花が早いかどうか分からないが、今月末のツーリングが楽しみだ。
ついでに浜松市街が一望できる滝沢展望台へ。
風車があるところが展望台
足元はきれいに刈られた茶畑があり、中ほどは新東名高速が走っている。
野遊人
ネットで「路面電車の日」を検索すると、6月10日が「路面電車の日」で、イベントが開催された記事を散見する。
6=ロ、10=テンで、路電にひっかけたそうな。
では今日の「路面電車の日」は?
もう一つの今日の日は「愛妻の日」だそうな。
1=ローマ字のアイ、31=サイで愛妻の語呂合わせ。
では1月2日は愛夫の日?
そもそも愛妻なる言葉はあっても愛夫はない。
妻は愛されても夫は愛されない存在なのか。
朝からボヤいて申し訳ない。
野遊人
マッチはすでに絶滅危惧種、我家の娘は知っているだろうか。
左上の「松浪」は、三重県相差の旅館のもので、三女が生まれる前に、伊勢エビ料理を食べに行った記憶がある。
その下の「貞千代」は東京と台東区浅草とあるが、全く記憶にない。臨床工学技士の国家試験受験に利用した?あの時はビジネスホテルに泊まったと思うが、やだね~記憶が薄れている。
右上の「えん」は琉球料理・沖縄そば・日本料理とあり、名古屋市中区にあるが、これも記憶にない。
「勢川」豊橋にある蕎麦屋さん、「与ェ門」は我家の近くの和食屋さんで、ここの店主はボクの一つ上で、小さい頃よく遊んだものだ。
右下は「キッチンにんじん」庶民の洋食屋さんで、安く美味しいようしょくを食べることができ、ファンが多かったが、残念ながら今はない。
家の中を探せばまだ出てきそうだが、21年前に家を新築しているから、ひょっとしたら出てこないかも。
野遊人
昭和62年か63年頃のこと。
その当時使用していた透析装置は、個人用透析装置DBB22が10台、個人用透析装置NCD11が5台、透析用監視装置DCS22の20台で、DCS22に透析液を供給している多人数用透析液供給装置DABは、1階の機械室に設置してあった。
DABに使用していた透析原液は重曹透析用の「レナゾールBC」(ミドリ十字社)、個人用透析装置は重曹透析用の「キンダリーAF1号」(扶桑薬品)を用いていたので、透析室には「キンダリーAF1号」が配置してあった。
血圧が下がりやすくなる酢酸透析の弱点を逆手にとって、透析後半、血圧が上昇する患者さん1人は「レナゾール」で酢酸透析を行っていた。
夜勤勤務であったため、午後3時に透析室に行くと、本来透析室では使用しない透析原液「レナゾールBC」(ミドリ十字社)のA液が、6割ほど減った状態で置いてあった。
キンダリーAF1号を用いようが、レナゾールBCを用いようが何ら問題はないのだが、事態はとんでもないことになっていた。
本来透析室には配置していないレナゾールBCが何故あるのか、誰に使用したのか、昼間勤務の技士に聞いたところ、酢酸透析の患者さんに使用し、しかもアセテートモード(酢酸透析モード)で行ったことが判明した(その瞬間ボクの顔色が変わったと思う)。
※レナゾールBCを配置した技士は1年目の新人で、レナゾールとレナゾールBCも同じ透析液と思っていた。
「その患者さんはどうした!」と看護師に問うと、激しい嘔吐を繰り返し入院しているという。
すぐに医師に報告したのは言うまでもない。
透析に従事している方は、このブログを読んで何が起きたかお分かりでしょうか。
重曹透析液は、アルカリ化剤に重炭酸が30mEq/Lとアセテートが8mEq/Lが入っているが、重曹透析液のA液だけを用いて透析を行えば、アルカリ化剤は8mEq/Lだけになる。
それで透析を行えば、アシドーシス(血液のPHが下がる、酸性になる)が亢進し、アシドーシスに耐えられなくなった人体は、嘔吐して胃液(胃液は強酸)を体外に出すことによってPHを上げようとする。
重曹透析液のA液をアセテートモードで使用して、濃度警報が発令しないのか疑問を持つ技士の方がいると思う。
27日のブログに、透析液の希釈率を次のように記載した。
酢酸(アセテート)透析は、透析原液:希釈水=1:34
重曹(バイカーボ)透析は、A原液:B原液:希釈水=1:1.26:32.74
酢酸透析は35倍希釈、重曹透析もA原液とB原液+希釈水は35倍希釈、A原液にはB原液分のNaが入っていないので、重曹透析用のA原液をアセテートモードで使用しても、所定のNa140mEq/Lになり濃度異常はおきない。
現在の透析装置でも、このようなトラブルを防止することはできないが、すでに酢酸透析液は販売されていないのでトラブルは起きない。
野遊人
