豊橋メイツクリニックが開院したのは平成8年で、透析ベッド44床で開院した。
1年待たないうちに60床に増床し、開院から3年後には79床に、最終的には99床まで増床し、平成24年、新築移転して150床までになった。
本日の話は平成20年、透析ベッド90床の時のこと。
夜10時頃、豊橋メイツのM部長から電話が入った(当時ボクは豊川メイツの部長を務めていた)
15tの受水槽が空になり(渇水警報を発令)、水道設備会社の担当者に電話したけど飲酒していていけないと言われた、野遊人さんも飲んでいますよねと、ボクを気遣いながらの電話であった。
皆目見当がつかないので、次女に頼んでクリニックまで送らせた。
受水槽が空であるのは間違いないが、断水しているわけではない???。
当時3台の逆浸透装置があり、本来停止しているはずの1台が稼働していて、精製水を作り放しの状態になっていた。
でも水道水は受水槽に供給されているのに何故空になるのか???。
ない知恵をフル動員すると、開院当初44床で出発したので、水道の給水管は25mmを設置したが、その後増床を繰り返しても、給水管はそのままであることに気づいた。
つまり、25mmの給水管では供給不足ということ。
翌日給水管25mmから40mmに変更する起案書を急いで作成して提出した。
給水管を太くしたので、水道局に支払う過入金の差額714,000円を含む総額180万円の工事代金となった。
なお、“暴走”した逆浸透装置は、電源のON,OFF後、何事もなかったかのごとく正常に稼働した。
野遊人
20年ほど前、東三河にある透析施設でのこと。
9月の祭日に、その施設の隣家で火事が発生し、近隣が停電になった。
停電になれば当然透析装置は停止する。
透析施設のスタッフは、透析監視装置内蔵のバッテリィを用いて、電池運転に切り替えて血液ポンプを作動しようとするが、普段、電池運転のトレーニングをしていないので要領を得ない上、充電できていない電池もあり、血液ポンプに手回しハンドルをつけて、手で回さねばならない装置がいくつかあった。
スタッフの人数は限られるので、患者さん自身が手で回したもらったものの、どの位のスピードで回してよいのかわからず、透析室は大混乱した。
そういうお前の施設は大丈夫かと、質問が来そうですが。
透析監視装置は6年経過した時点でバッテリィは新品に交換し、透析室では毎月、コンセントからプラグを抜いて停電状態にして、内蔵バッテリィを用いた返血訓練を行っている。
返血訓練は手技を習得するだけでなく、内蔵バッテリィの充電状態を確認することができる。
野遊人
八ヶ岳連峰のひとつ、蓼科山はそんな山の一つであり、先日の日曜日、山仲間4人で行ってきた。
2:30に起きて、待ち合わせ場所の中央高速阿智PAへ急ぐ。
7;30 女乃神茶屋前駐車場は10台ほど停まっているが、準備している間に次から次へと車が訪れ、人気の高さがうかがえる。
澄みきった青空に映える白い樹氷、胸がときめく瞬間だ。
木漏れ日が美しい。
熊棚、でも本当に熊が登るの?
ボクとOさんはスノーシューで歩いたが、他の2人はアイゼンを選択。
例年に比べ今年は雪が少なく固く締まり、ところどころ岩が出ていたので、スノーシューの選択は失敗だった。
青空の下にモンスター(樹氷)が現れる。
山行途中に眺めた乗鞍、いや~好天気に恵まれたねと、一同同じことを口にする。
9:45 森林限界を抜けて山頂着。幸運にも風があまりない 。
蓼科山はお椀を伏せたようなま~るい山で、山頂は広いテラスが広がっている。
山頂にある鳥居。
雪をまとった祠。
さすがは2,500mの山。目出し帽子をかぶっていても、ほっぺたが刺すように痛い。
蓼科山頂ヒュッテはすっぽり雪の中。
10時、風をよけて昼食を摂るが、寒くておにぎり2つ食べるのがやっとという有様。
10:45 下山開始、途中登ってくる大勢ハイカーとすれ違うが、こんなに遅く登ってきて大丈夫かなと疑問が湧く。
12時ちょうど登山口着。かなりハイペースであったが、隣の車はすでにいない。
帰途、田園地帯から眺めた蓼科山(左)と横岳(右)
硫黄岳と赤岳。
登り2時間、下り1時間20分、運転時間8時間、時間から考察すると、山登り?ドライブ?
野遊人
午後3時出勤の夜勤の日、昼食を終えて休息していると、職場のT技士から電話が入った。
逆浸透装置が停止して、DABが警報を発令しています、とあわてた様子で事の次第を伝えてきた。
これだけでは原因が皆目分からないので、逆浸透装置はどんな警報を発令しているのか問うと、分かりませんが、エレベーターも止まっていると言う。
これでピンときた。
電灯はついているので停電ではないが、逆浸透装置とエレベーターが停止しているので、200Vの供給が停止したと判断し、クリニックの建築工事を請け負った電気工事店に電話して、至急来院するよう指示した。
さらに透析監視装置の信号ケーブルを、透析工程切替コネクターに差し換えてECUMを行うよう指示を出した。
昨日のブログで報告したように、手製の工程切替器がここで役に立った。
急いで出勤すると、電気工事の担当者も来院してキュービクル(変電所から送られてくる6,600Vの電気を100V、200Vに変圧)を点検する。
昨日取り替えた200Vのヒューズが切れたのが原因と判明、どうも不良品のようだった。
T技士には、逆浸透装置とエレベーターが同時に故障することなど殆どありえない。
逆浸透装置とエレベーターで共通するものは200Vの電気だけ、そのように考えればおのずと答えが出てくると諭した。
ECUMに切り替えて除水が完了している患者さんの一部は治療を終えたが、多くの患者さんは不足分の透析を行って治療を終えた。
野遊人
多人数用透析液供給装置のDABと透析用監視装置のDCSは、12芯のケーブルで接続していて、DABからの指令はこのケーブルを通じて行われる。
DABが警報を発令すると、ケーブルを通じて「停止」の信号が送られて、透析用監視装置は停止する。
平成元年、1階の透析室に22台、2階と3階には各18台、計58台の透析用監視装置があった。
精製水を作製する逆浸透装置は1台で、3台のDABに精製水を供給していた。
逆浸透装置が故障して、精製水を送水できなくなると、DABは「給水圧低下警報」を発令して停止し、58台の透析用監視装置も停止してしまう、つまり透析治療ができなくなる。
当時の装置は、透析液を必要としないECUM(除水のみ行う)に切り替えることができない設計になっていた。
透析監視装置のケーブルを外して工程切替器を接続すれば、透析監視装置を単独で作動させることができるが、工程切替器は1台数万円したので、58台分を購入するのは躊躇した。
DABからの信号は12芯のON、OFFであるから、12本のケーブルのいずれかを短絡させれば、単独で水洗や液置換、透析の工程にすることができるのではと考え、メーカーに相談するとピンポンの答えが返ってきた。
工程の切り替えは透析工程のみ必要で、DABが故障して復旧に時間を要する時、ケーブルを外してDABからの警報の信号を切り、単独で透析工程にするコネクターを取り付ければ、ECUMはできることになった。
備えあれば憂いなし、これが役に立つときがやってきたのは、明日の心だ~。
因みに、DABが警報を発令していても、DCS26は単独運転に設定変更すればECUMが可能になり、さらにDCS27からは設定変更しなくてもECUMがおこなえるようになった。
野遊人
